
「通信制高校に行ったら、友達はできるのだろうか」
「高校生活がまるごとなくなってしまう気がして、決めきれない」
先に結論からお伝えします。通信制高校でも友達はできます。
スクーリング、学校行事、部活動、オンラインの交流。きっかけになる場面は、ちゃんと用意されています。
ただし、正直にお伝えしたいことがあります。通信制高校の友達は、「自然に」できるのではありません。「行った場所」でできます。
毎日の教室がないぶん、となりの席になったから話すようになった、という偶然が起こりにくいからです。
だからこそ、学校を選ぶときに見ておきたいのは「人と会う機会が年に何回あるか」です。この記事では、友達ができる5つの場面、きっかけが生まれやすいタイミング、そして友達がいなくても大丈夫だという話まで、順番にお伝えします。
結論:友達はできます。ただし「自然に」ではありません

全日制の高校では、毎日同じ教室に同じ顔ぶれが集まります。友達づくりを意識しなくても、時間が接点をつくってくれます。
通信制高校には、その毎日がありません。学習の中心は自宅でのレポートです。登校する日は、学校によって年に数日から週数回まで幅があります。
つまり、接点の数がはじめから決まっているということです。これは不利な条件に見えますが、裏を返せば「いつ、どこで人と出会うか」が事前にわかるということでもあります。数えられるなら、選べます。
ここから、その中身を見ていきましょう。
友達ができる5つの場面

① スクーリング(登校日)
いちばん多いきっかけです。同じ授業を受けた人と話すようになった、という声がよくきかれます。
集中型のスクーリングでは、数日間を同じ顔ぶれで過ごします。宿泊をともなう場合は、その時間の濃さが関係をつくることもあります。少人数のクラスで行う学校が多いため、大人数の教室が苦手な人にも向いています。
② 学校行事
体育祭、文化祭、遠足、修学旅行。通信制高校でも、こうした行事を用意している学校は少なくありません。参加は希望制のところが多く、「出てみたら思ったより楽しかった」という感想もよくきくところです。
行事の数と参加のしかたは学校によって大きく違います。ここは事前に確認しておきたいポイントです。
③ 部活動
通信制高校にも部活動があります。定時制・通信制の生徒が参加する全国大会が毎年夏に開かれていて、軟式野球や陸上をはじめ複数の競技が行われています。
ただし、1校あたりの部活の数は全日制より少ない傾向があります。やりたい活動があるなら、その部があるかどうかを先に確認してください。
④ オンラインの交流
学校が用意したSNSやチャット、オンラインの部活動・同好会で交流できる学校が増えています。
対面より話しかけやすいと感じる人もいます。文字なら落ちついて言葉を選べる、顔を出さなくていい、合わなければ距離を置ける。人と関わるのが得意でない人にとって、入り口として選びやすい形です。
⑤ 通学コース
週に数日キャンパスに通うコースを選べる学校もあります。全日制に近い環境で、毎日顔を合わせる関係をつくりやすい形です。
そのぶん学費が上がる場合が多いため、学費と通う頻度をあわせて検討してください。
きっかけは、入学したばかりの時期に集中します
ここは知っておくと役に立ちます。友達ができるきっかけは、入学直後にいちばん多く生まれます。
理由は単純です。その時期は全員が新しく、全員が同じくらい緊張していて、話しかける理由があるからです。最初のスクーリングやオリエンテーションは、その意味で貴重な機会になります。
とはいえ、「最初で決まってしまう」という話ではありません。通信制高校には転入・編入で途中から入ってくる人がいます。学年の区切りも緩やかです。あとから入っても、輪に入りにくいということが起こりにくいのは、通信制高校の特徴の一つです。
それでも、友達がいなくても大丈夫です

ここまで友達のつくり方をお伝えしてきましたが、いちばん大切なことをお伝えします。
高校の卒業に、友達は必要ありません。
卒業の要件は、3年以上の在籍・74単位以上の修得・特別活動30単位時間以上への参加の3つです。ここに「友達をつくること」は入っていません。
「友達をつくらなければいけない」と思うと、登校そのものがつらくなります。前の学校での人間関係がしんどくて通信制を選んだ人なら、なおさらです。
ひとりで過ごしていても、浮きません
通信制高校には、いろいろな経緯で入学した人が集まります。年齢の幅も広く、「みんな同じ」という前提の場ではありません。休み時間を一人で過ごしている人もふつうにいます。
学校の外に、つながりがあってもいい
通信制高校は時間の使い方を自分で決められる学び方です。アルバイト、習いごと、地域の活動、好きなことでつながる場。友達が学校のなかにいなければならない理由は、どこにもありません。
学校でできれば、それはうれしいことです。できなくても、困ることはありません。まずはそこを、肩の力を抜いて考えてみてください。
「ひとりにならない」ために、学校選びで数えたい4つのこと

不安があるなら、感覚ではなく数で確かめるのがいちばん確実です。説明会や個別相談で、次の4つをきいてみてください。
① 人と会う機会は、年に何回あるか
スクーリングの日数に、行事の回数を足します。「年に何回、人と同じ場所にいるのか」がわかると、学校生活の想像がつきます。
② 参加は希望制か、必須か
行事や交流の場が、出たい人だけのものなのか、全員参加なのか。どちらがいいかは人によります。自分にとって無理のない形かどうかで判断してください。
③ オンラインで交流できる場はあるか
学校が用意しているSNSやチャット、オンラインの部活動があるか。対面が苦手な場合、ここがあるかないかで居心地が変わります。
④ 話せる大人がいるか
友達の前に、まず大人です。担任やメンターがいるか、どのくらいの頻度で連絡を取れるか。「困ったときに誰に言えばいいか」がはっきりしている学校は、人間関係の面でも安心できます。
雨ニモマケズ高等学校が考える「つながり」

雨ニモマケズ高等学校は、2027年4月の開校を予定している広域通信制・単位制の普通科高校です。運営は学校法人 幸和学園、校長は元吉本興業ホールディングス会長の大﨑洋です。
コンセプトは「人生、急がないための学校」。競争や評価に追われる毎日から少し離れて、自分のなかの声を取り戻す。その「余白」を大切にする学校を目指しています。
毎日の教室で、友達をつくる学校ではありません
はじめにお伝えしておきます。主要キャンパスは広島・大阪・東京の3拠点で、スクーリングは年に2回程度を予定しています。毎日通って、教室で自然に友達ができる。そういう形の学校ではありません。
登校の回数を絞っているのは、通うこと自体を目的にしないためです。生まれた時間を、体験や探究にあてられるようにしています。
「同じことに関心がある人」と会うつながり方
そのかわりに考えているのが、関心を起点にしたつながりです。
主要キャンパスに加えて、全国の地域に体験学習エリアを設ける構想があります。希望する生徒が、その土地ならではの活動に参加できる環境を整えていく予定です。
海の活動に興味がある人が、同じ関心を持つ人と現場で会う。プロジェクトに取り組むなかで、自然に言葉を交わすようになる。教室の席順ではなく、好きなことが接点になる関係です。
出席番号が近いからではなく、同じものを面白いと思ったから話すようになる。そういうつながり方のほうが、続きやすいこともあると考えています。
※交流の具体的な形(オンラインの交流の場、部活動・同好会、学校行事の内容、体験学習エリアの場所・活動・開始時期)は現在準備中です。確定した内容は、説明会や公式サイトで順次ご案内していきます。
なお、2027年4月の開校前のため、まだ在校生はいません。いまは準備を進めている段階です。開校時期や各準備の詳細は状況により変わる可能性があるため、最新の情報は公式の発表をご確認ください。
よくある質問(FAQ)
ここからは、通信制高校の友達について、よくある質問にお答えします。
Q. 通信制高校で友達はできますか?
A. できます。スクーリング、学校行事、部活動、オンラインの交流などがきっかけになります。ただし毎日の教室がないため、全日制のように自然にできるというより、参加した場面でできる形になります。
Q. 友達ができるきっかけは、どんなときに多いですか?
A. 同じ授業を受けたとき、学校行事に参加したときが多いとされています。時期としては入学直後にきっかけが集中します。最初のスクーリングやオリエンテーションは、貴重な機会になります。
Q. 人と話すのが苦手でも大丈夫ですか?
A. 大丈夫です。授業は先生の指導が中心で、必ず誰かと組まなければいけない時間ばかりではありません。オンラインの交流から始める方法もあります。不安があれば、入学前に相談しておくと当日の配慮を一緒に考えられます。
Q. 友達ができなかったら、卒業できませんか?
A. 卒業できます。卒業の要件は、3年以上の在籍・74単位以上の修得・特別活動30単位時間以上への参加の3つで、友達の有無は関係ありません。無理につくる必要はありません。
Q. 通信制高校に部活動はありますか?
A. あります。定時制・通信制の生徒が参加する全国大会も毎年開かれています。ただし1校あたりの部活の数は全日制より少ない傾向があるため、入りたい活動があるか事前に確認しましょう。
Q. 体育祭や文化祭はありますか?
A. 用意している学校が多くあります。参加が希望制の場合が一般的です。行事の数と参加のしかたは学校によって大きく違うため、説明会で確認してください。
Q. 転入・編入で途中から入ると、輪に入りにくいですか?
A. 入りにくいということは起こりにくい環境です。通信制高校には途中から入学する人が多く、学年の区切りも緩やかで、年齢の幅も広いためです。
Q. 雨ニモマケズ高等学校では、どうやって友達ができますか?
A. スクーリングは年に2回程度を予定しているため、毎日の教室で自然にできる形ではありません。体験学習エリアやプロジェクトなど、同じ関心を持つ人と会える場をつくることを考えています。交流の具体的な形は現在準備中です。
まとめ:数えられるなら、選べます
通信制高校でも友達はできます。ただし自然にではなく、スクーリングや行事といった「行った場所」でできます。
だから、不安があるなら数で確かめてください。人と会う機会は年に何回あるか。参加は希望制か。オンラインの場はあるか。話せる大人がいるか。この4つがわかれば、入学後の毎日はかなり具体的に見えてきます。
そして、もう一度お伝えします。友達がいなくても、高校は卒業できます。
つくらなければいけないものではありません。できたら、うれしいものです。
雨ニモマケズ高等学校は、2027年4月の開校に向けて準備を進めています。どんな場で人と出会えるのか、自分に合いそうか。気になることがあれば、説明会や個別相談できかせてください。
まっています。