コラム
普段の教室風景やイベントでの様子を発信
2026.07.21
コラム
通信制高校でも探究学習はできる?「街全体がキャンパス」で学ぶプロジェクト学習を解説
「通信制高校でも、探究学習はできるの?」
「レポートだけの3年間になってしまわない?」
先に結論からお伝えします。
通信制高校でも探究学習はできます。
それどころか、時間の使い方を自分で設計できる通信制高校は、教室の外に飛び出して学ぶ探究学習・プロジェクト学習と、とても相性のいい学び方です。
この記事では、探究学習とはなにかという基本から、通信制高校と探究学習の相性、学校選びの確認ポイント、そして「街全体がキャンパス」をコンセプトにした雨ニモマケズ高等学校(2027年4月開校予定 ※設置認可申請中)のプロジェクト学習までを解説します。
探究学習とは?高校で必修になった答えのない学び

探究学習とは、自分で問いを立て、調べ、考え、まとめて表現する学習のことです。
教科書の答えを覚える勉強とは違い、答えのない問いに自分なりの答えを見つけていくプロセスそのものが学びになります。
高校では2022年度から総合的な探究の時間が必修になりました。
これは全日制だけの話ではありません。通信制高校でも、卒業のために探究の学びに取り組みます。
つまりいま、探究学習は一部の意識が高い生徒がやるものではなく、すべての高校生の学びの柱になっているのです。
通信制高校と探究学習の相性がいい3つの理由

探究学習といえば全日制というイメージがあるかもしれません。実際は、通信制高校だからこその強みがあります。
① 時間の余白を、探究にあてられる
通信制高校は毎日通学する必要がなく、レポート学習を自分のペースで進められます。生まれた時間の余白を、興味のあるテーマの調査や、地域での活動にたっぷり使うことができます。
② 好きや好奇心を起点にできる
探究学習でいちばん大切なのは、テーマへの本気の興味です。通信制高校は学び方の自由度が高いため、やらされる探究ではなく、自分の好奇心から出発する探究に取り組みやすい環境です。
③ 教室の外=社会に出やすい
平日の昼間に動けることは、通信制高校の大きな強みです。地域の企業や行政、商店街など、社会の現場は平日に動いています。通信制の生徒は、その現場に合わせて学びの計画を立てられます。
プロジェクト学習で身につく力
探究学習を、仲間や地域と一緒に進める形が「プロジェクト学習」です。プロジェクト学習では、次のような力が育ちます。
- 課題を見つける力:現場を歩き、「なぜ?」「どうすれば?」に気づく力
- 協働する力:年齢も立場も違う人と、ひとつの目標に向かう力
- 伝える力:調べたこと・つくったものを、相手に届く形で表現する力
こうした経験は、大学入試の総合型選抜(旧AO入試)で評価される活動実績や志望理由にもつながっていきます。将来の進路にいきる学びとして、注目されている理由です。
探究学習で通信制高校を選ぶときの3つの確認ポイント

探究学習・プロジェクト学習を重視して通信制高校を選ぶなら、次の3つを確認してみてください。
① 現場が用意されているか
探究学習は、机の上だけでは完結しません。地域や企業と連携した実践の場を、学校が用意しているかを確認しましょう。
② 伴走してくれる大人がいるか
問いを立てるところから成果をまとめるところまで、先生やメンターがどう関わってくれるか。サポート体制は学校によって大きく違います。
③ 学びの記録が残るか
活動の記録(ポートフォリオ)が残る仕組みがあると、進学や就職のときに自分の学びを証明できます。
雨ニモマケズ高等学校のプロジェクト学習:街全体がキャンパス

2027年4月に開校予定の雨ニモマケズ高等学校(広域通信制・単位制普通科 ※設置認可申請中)は、「街全体がキャンパス」という考え方で、探究学習・プロジェクト学習の環境を設計しています。
学習拠点そのものが、社会とつながる場所にある
雨ニモマケズ高等学校の学習拠点は、いずれも街の真ん中にあります。
- 広島キャンパス(パセーラ7階):県庁前駅直結。平和記念公園や美術館・図書館が徒歩圏内。市民・企業・行政と連携したフィールドワークを日常的に行える立地です
- 大阪キャンパス(グランフロント大阪 ナレッジキャピタル内):大阪駅直結。企業・研究機関・スタートアップが集まる「知の交流拠点」の中で学べます
- 東京キャンパス(新御茶ノ水駅直結):大学・古書店街・秋葉原が交差するエリア。企業やクリエイターとのコラボ企画を実施しやすい環境です
教室で学んでから社会に出るのではなく、社会のなかに学びの場所がある。それが「街全体がキャンパス」ということです。
地域と一緒に学ぶ、体験学習の構想
さらに、全国の地域をフィールドにした体験学習の場づくりも構想されています。たとえば、地域の環境活動への参加がそのまま学びになるようなプログラムです。
※体験学習エリアの詳細(場所・内容・開始時期)は現在準備中です。確定した情報は、説明会や公式サイトでご案内していきます。
「好き」を起点に、プロジェクトがはじまる
雨ニモマケズ高等学校のコンセプトは「人生、急がないための学校」。偏差値や競争ではなく、自分の中にある好奇心を起点に、学び・つながり・将来を設計していく場所です。
プロジェクト学習は、その考え方をいちばん形にしやすい学び方だと考えています。
よくある質問(FAQ)
ここからは、通信制高校の探究学習についてよくある質問にお答えします。
探究学習と「総合的な探究の時間」は同じものですか?
「総合的な探究の時間」は学習指導要領上の科目名で、探究学習はより広い学び方の呼び名です。高校では2022年度から総合的な探究の時間が必修になっており、通信制高校でも取り組みます。
通信制高校の探究学習は、卒業単位に関係ありますか?
「総合的な探究の時間」は卒業に必要な学びに含まれます。取り組み方(レポート・スクーリング・活動など)は学校によって異なるため、入学前に確認しましょう。
人と関わるのが得意ではなくても、プロジェクト学習に参加できますか?
参加の形はひとつではありません。調べる・つくる・記録するなど、自分に合った関わり方から始められます。無理のないペースで進められるのは、通信制高校ならではの良さです。
雨ニモマケズ高等学校のプロジェクト学習は、いつから始まりますか?
学校は2027年4月に開校予定です(※設置認可申請中)。プログラムの詳細は説明会や個別相談でご案内していますので、お気軽におたずねください。
まとめ:探究学習は、通信制高校でこそ深められる
探究学習は、いまやすべての高校生の学びの柱です。そして、時間の自由度が高く、社会に出やすい通信制高校は、探究学習・プロジェクト学習と相性のいい選択肢です。
雨ニモマケズ高等学校は、「街全体がキャンパス」という考え方で、社会のなかで学ぶ環境を用意していきます。
どんなプロジェクトがあるのか、自分の「好き」がどう学びになるのか。気になることがあれば、ぜひ説明会や個別相談できかせてください。まっています。