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2026.08.04
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不登校でも通信制高校は卒業できる?出席日数に頼らない卒業のしくみを解説

「学校に行けなくなってしまったけれど、高校は卒業できるのだろうか」
「出席日数が足りない。もう手おくれなのではないか」
先に結論からお伝えします。不登校の経験があっても、通信制高校は卒業できます。
通信制高校の卒業に必要なのは「毎日通うこと」ではなく、3年以上の在籍・74単位以上の修得・特別活動30単位時間以上という3つの条件を満たすことだからです。
つまり、「学校に行けた日数」で進路が決まるわけではありません。
この記事では、通信制高校の卒業条件、なぜ出席日数に頼らずに卒業できるのか、中学校に行けなかった期間との関係、そして学校を選ぶときの確認ポイントまでを、順番にお伝えします。
結論:卒業の条件は「出席日数」ではなく3つの要件

通信制高校を卒業するために必要なのは、次の3つです。
- 3年以上の在籍
- 74単位以上の修得
- 特別活動30単位時間以上への参加
この3つは全日制・定時制・通信制で共通の要件で、文部科学省の定めにもとづくものです。
ここに「毎日登校すること」や「年間○日以上出席すること」という項目は入っていません。
だからこそ、学校に行けない時期があった人でも、卒業までの道すじを描けます。順番に見ていきましょう。
① 3年以上の在籍
高校を卒業するには、通算で3年以上(36か月以上)の在籍が必要です。これは通信制高校でも同じです。
大切なのは「在籍」が基準になっているところです。毎日通えたかどうかではなく、学校に籍を置いて学びつづけた期間が数えられます。
② 74単位以上の修得
卒業には74単位以上の修得が必要です。単位は、レポートの提出・スクーリング(面接指導)への参加・試験の合格という流れで積み重ねていきます。
通信制高校の学習の中心は、自宅で進めるレポートです。体調や気持ちに合わせて、自分のペースで進められます。
③ 特別活動30単位時間以上
特別活動とは、授業以外の学びの時間です。ホームルーム、入学式などの行事、校外での体験学習などが含まれます。3年間で30単位時間以上の参加が必要です。
行事が苦手という人も少なくありません。参加の形や振りかえの方法は学校によって違うため、入学前に確認しておくと安心です。
なぜ通信制高校は、出席日数に頼らずに卒業できるのか

通信制高校が「行けなかった日」に左右されにくいのは、学びのしくみそのものが全日制と違うからです。理由は3つあります。
① 学習の中心が「自宅でのレポート」だから
通信制高校の学習は、教科書と教材を使って自宅で進めるレポートが柱です。決まった時間に教室にいることが前提になっていません。朝が苦手な日も、体調がゆらぐ日も、自分のリズムで学習を進められます。
② 登校日(スクーリング)が年間で数日〜数十日だから
通信制高校にも登校日はありますが、その回数は学校ごとに大きく違います。年に数日の集中スクーリングで済む学校もあります。「毎日」ではなく「年に何日か」であれば、心の準備をしながら向かえます。
③ 単位制だから、留年がないから
通信制高校は学年制ではなく単位制です。修得できなかった科目があっても、学年ごと丸ごとやり直す留年の考え方がありません。
取れた単位は積み上がっていきます。
一つの科目でつまずいても、そこですべてが止まるわけではない。この点が、学びを再開するときの大きな支えになります。
中学校に行けなかった期間があっても、入学できます
「中学校の出席日数がほとんどない。そもそも入学できるのだろうか」という不安もよくききます。
結論からお伝えすると、多くの通信制高校では、中学校の出席日数や成績が合否を決める中心にはなりません。
選考は、書類と面接、学校によっては作文や基礎的な学力の確認で行われるのが一般的です。
面接では「なぜ通信制高校で学びたいか」「これからどう過ごしたいか」をきかれます。過去を問いつめるための場ではありません。話すのが苦手な場合の配慮についても、事前に相談できます。
なお、高校を途中でやめた人や、いま別の高校に在籍している人は、転入・編入という形で、すでに修得した単位を引き継げる場合があります。3年間をゼロからやり直すとはかぎりません。くわしい単位の扱いは、学校ごとに確認してください。
「学校に行けなかった日々」も、むだにしない

学校に行けなかった時間を、空白だと感じている人がいます。けれど、その時間にも考えたこと、好きになったもの、守った日常があります。
通信制高校は、時間の使い方を自分で設計できる学び方です。生まれた余白を、好奇心のあるテーマに使えます。
絵を描く、本を読む、プログラムを書く、地域の活動に加わる。そうした経験は、進学のときの活動実績や志望理由としても語れるものになっていきます。
ここで一つ、大切なことをお伝えします。学校に行けなかったことは、その人の能力や性格の問題ではありません。合わない環境と、合う環境があるだけです。学び方を変えることは、逃げることではなく、選ぶことです。
卒業までの3ステップ

不登校の経験から通信制高校の卒業までは、大きく3つの段階に分かれます。
ステップ1:話をきいて、学校を決める(入学前)
説明会や個別相談で、登校の回数、サポートの体制、学費を確認します。ここで大切なのは、無理のない条件かどうかを見きわめることです。見学だけ、オンラインだけの参加もできる学校が多くあります。
ステップ2:レポートで単位を積み上げる(1〜3年目)
入学後は、レポートの提出とスクーリングで単位を重ねていきます。1年で取る単位数を少なめに設計し、後半で調整する進め方もあります。担任やメンターと一緒に、年間の計画を立てましょう。
ステップ3:特別活動と試験を終えて、卒業(3年目)
必要な単位と特別活動の時間を満たしたら卒業です。卒業証書に「通信制」と書かれることはなく、全日制と同じ「高等学校卒業」の資格になります。大学・専門学校への進学も、就職も、同じ土台から選べます。
不登校の経験がある人が、通信制高校を選ぶときの4つの確認ポイント

学校を比べるときは、次の4つを確認してみてください。
① 登校日の回数と、行けなかったときの代替手段
年間の登校日は何日か。体調がわるい日はオンラインや別日程に振りかえられるか。ここが合わないと、卒業までの負担が大きく変わります。
② 伴走してくれる人がいるか
レポートの進み方を一緒に見てくれる担任やメンターがいるか。連絡はどの手段で取れるか(LINE・電話・面談など)。一人でかかえこまない体制があるかを確認しましょう。
③ 相談の窓口があるか
学習だけでなく、生活や気持ちの相談ができる窓口があるか。スクールカウンセラーや養護教諭の関わり方もきいておくと安心です。
④ 学費と支援金のしくみ
授業料、施設費、スクーリングにかかる交通費などの内訳を確認します。高等学校等就学支援金の対象になるかどうかも、あわせておたずねください。
雨ニモマケズ高等学校の考え方:「人生、急がないための学校」
雨ニモマケズ高等学校は、2027年4月の開校を予定している広域通信制・単位制の普通科高校です。運営は学校法人 幸和学園、校長は元吉本興業ホールディングス会長の大﨑洋です。
コンセプトは「人生、急がないための学校」。競争や評価に追われる毎日から少し離れて、自分のなかの声を取り戻す。その「余白」を大切にする学校を目指しています。
主要キャンパスは広島・大阪・東京の3拠点で、スクーリングは年に2回程度を予定しています。そのほか、全国の地域に体験学習エリアを設け、希望者がその土地ならではの活動に参加できる環境を整えていく構想です。
偏差値や競争ではなく、一人ひとりの好きや関心から学びをはじめる。学校に行けなかった時間を、なかったことにしない学び方を用意していきます。
なお、2027年4月の開校前のため、まだ在校生はいません。いまは準備を進めている段階です。開校時期や各準備の詳細は状況により変わる可能性があるため、最新の情報は公式の発表をご確認ください。
よくある質問(FAQ)
ここからは、不登校と通信制高校の卒業について、よくある質問にお答えします。
Q. 不登校でも、通信制高校を卒業できますか?
A. できます。卒業に必要なのは3年以上の在籍・74単位以上の修得・特別活動30単位時間以上で、出席日数そのものは要件に入っていません。学習の中心が自宅でのレポートのため、毎日の登校を前提にせずに単位を積み上げられます。
Q. 中学校の出席日数が少なくても入学できますか?
A. 多くの通信制高校では、中学校の出席日数や成績が合否を決める中心にはなりません。選考は書類と面接が基本で、学校によって作文や基礎学力の確認が加わります。心配なことは、出願前の個別相談で確認しておくと安心です。
Q. スクーリングにどうしても行けないときはどうなりますか?
A. 別日程への振りかえや、オンラインでの参加を用意している学校があります。対応の範囲は学校ごとに違うため、入学前に「行けなかったときにどうなるか」を具体的にきいておきましょう。
Q. 通信制高校の卒業資格は、全日制と違いますか?
A. 違いはありません。修得できるのは同じ「高等学校卒業」の資格です。大学・短大・専門学校の受験資格も同じように得られます。
Q. 通信制高校に留年はありますか?
A. 単位制のため、学年ごとやり直す留年の考え方はありません。修得できなかった科目は次の期間で取り直せます。ただし、3年以上の在籍と74単位の修得が終わるまでは卒業になりません。
Q. 雨ニモマケズ高等学校には、いまから相談できますか?
A. できます。2027年4月の開校前ですが、各地で説明会を実施しているほか、LINEやWebでの個別相談を受け付けています。「まだ迷っている」段階でも、そのままご相談ください。
まずは、話をきかせてください
「自分のペースなら、通えるかもしれない」
そう思えたなら、それはもう一歩目です。
雨ニモマケズ高等学校には、LINEで気軽に質問できる「LINEなんでも相談室」があります。卒業までの進め方、登校の回数、学費のこと。どんな小さな疑問でも、そのままおたずねください。あなたのペースに合わせて、ていねいにお話しします。
まっています。